YouTubeに動画アップしています。それでいろいろ思っています。(うざい長文)
和楽器でいろいろな曲をカバーしようと時間を見つけてやっております。
今は尺八四重奏を一人で(一人破竹!?)やっているものが多いですが、箏の藤崎さんにも頼んで参加してもらおうと思います。
(※破竹ってのは、僕が所属している尺八四重奏団のグループ名です。)
https://www.youtube.com/user/isanamusic
「いさなミュージックチャンネル」に動画がまとまっておりますので、ぜひ見てください。
インターネットが普及して、ブロードバンドがあたりまえになって、デバイスもパソコンからスマホ・タブレットと変化しているいま、インターネットやSNSといったものの使い方が少し前とまた変化しています。
それをなんとか感じ取って、利用していく、対応していくことをとても感じています。
生で聞く音楽、ライブでしか出来ない体験もいいです。
でも、インターネットでしか聞けない体験もいいものだと思います。
YouTubeにはたくさんの動画があがっています。
「尺八」と検索するとそれなりの数の動画が表示されます。
フィルターを使って、再生回数順に並べ替えます。
すると、再生回数順に表示されます(あたりまえか)。
一番上には、わが師匠、「福田輝久」の演奏動画が表示されます。
さすが!演奏もすごいです。
ハイブリッドです。現代と古典と融合しているというか、演奏者の進化により、音楽も進化してしまったという印象、現代の古典です。(もう意味不明の言葉ですが)
映像も音もシンプルな中にあるクオリティの高さ。
155万回の再生回数です。6年かかってます。
動画を見るとコメント欄にはたくさんの言語で感想が寄せられています。
日本語は圧倒的に少ないです。
テレビなどでも取り上げられた、光山組さんのレディガガのカバーもあります。
好きです。まさかという展開もすきです。作りこんだハイクオリティ。
4年間で100万回の再生です。
日本語のコメント、外国語のコメントが混ざっていますね。
上位の中には、残念な演奏の動画もあります。
正直、頭を抱えてしまいます・・・。
小湊さんの「創生のアクエリオン」の動画はすごいですね。
演奏はいうまでもなく、時代にあった動画作りのクオリティ。
演奏は抜群にいいし、たった10ヶ月で60万回の再生です。
これはすごいです。
コメントは日本語が多いですね。
辻本さんの演奏も上位にあります。
メジャーデビューにもつながった話題になった動画ですよね。
これも短期間で50万回再生に届く勢いです。
外国語のコメントがほとんどですね。タイトル、紹介が英語ということも理由の一つですね。
上位に表示される動画の中には、尺八のパロディ動画があります。
芸人のぐっさんと宮迫さんがやっているコントの動画です。
これが、31万回以上再生されています。たった二年で。
コメントは日本語しかない感じでしょうか。
そのいくつか下に、僕の動画があります。
英語版の月ノ雫と日本語版の月ノ雫です。
英語版は、4年かけて22万回再生されています。
日本語版は、6年かけて17万回再生されました。
一方で古典のすばらしい演奏を丁寧に紹介している動画の再生回数が少ないのが本当に悲しいです。
本当にもったいないです。
でもこれが現実なんですね。
動画をみているといろんなことを感じます。
国内で喜ばれるもの、外国の方が喜ぶもの。
一概には言えないかもしれませんが、国内では演奏よりもパロディのコントの方が需要があるということです。
確かにあれはおもしろいので、しょうがないですが、パロディにはまけていられないです!!
せめて、自分の動画のどれか一つでもぐっさんのコントの動画より多く再生されないといけない!と思っています。
ライブに足を運んでもらうことを目的にするにしても、尺八ってどんな楽器で、どんなことができて、どんなことまでやれるのか、いろいろな動画があっていいと思います。
生で演奏を聴きにいく、コンサートやライブは、人口密度によって需要の感じ方がかわります。
地域の格差があります。人口の多い場所では、座席も埋まり、需要がある気がします、成立している気もします。
しかし、インターネットではそれはありません。
アクセスすれば、地域や場所を越えてその音楽に触れられます。
もとめれば、そこにあります。
YouTube上で再生回数が少ないことは、何か一つの答えが出ている気がします。
はっきりとはいいません。
本来は音楽をする道具ではない「尺八」。
ルーツはそこにあります。
古典にしても、人に聞かせるようになり音楽として聞いてもらうものになった段階で、ルーツからは外れていってます。
調律され、楽器としての機能をたかめているのであれば、尺八は楽器としての機能を追及することも大きな指名です。
僕は、尺八を楽器として演奏しています。
楽器として古典や、現代、アレンジ、がどう表現できるかを考えています。
なので、僕は僕の心の中にあるものを実践していきたいと思います。
カバーする曲は、ざーっとアレンジして、勢いで録音してアップロードしています。
楽しいです。
一緒に楽しんでくれる人がいるとうれしいなと思っています。
何がきっかけになるかわかりません。
新潟での演奏活動と同じように、インターネットでの演奏活動もおもしろいものにしていきたいと思います。
それぞれの人が、それぞれの信念を持って、演奏活動をすることで、少しでも和楽器への興味が増えることを目指して。
ではごきげんよう。